2017年 03月 19日

近年の雪山で思ったこと

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まず生意気な発言をさせてもらいます、申し訳ありません
お前だってそうだろうとお思いなるかとは思います
当然その通りです、私もまだまだ未熟者です
ですが考えをまとめずにはいられない状況になりつつあると思いましたので述べてみました


まず今年は年始より土日が晴れサイクルになるというとてもいい天気状況になりました
さらに近年の登山ブームがさらにエスカレートしまして冬山でも登る人口が爆発的に増えてきております
昨シーズンは近年まれにみる雪不足の年でしたので尚更です
近年におけるウェアやギアの発達技術はめざましいものがあり
そこそこの腕があればいとも簡単に登れてしまいます(私は間違いなくこの領域に居ます)
ただこの領域の閾値はかなり広く「初心者~上級者の手前」までがこのカテゴリーに該当、
いわゆる「登山初心者」もこのカテゴリーに入るかとは思います

そうしますと行きたくなりますのは常でありどこの山にしようかと考えます
その次に考えますのは「行きたい山」になります
Net社会が行きつくされたこの世界では検索かければすぐさま出てきます
しかも魅力的な写真や詳細なレポで装備、CT、その登山道の状況がくまなく出てきます
気分はもうその山のピークを踏んだも同然な思考になっているはずです
ですがちょっと待ってください、一番大事なことを忘れておりませんか?


「あなたの登山経験はいかほどですか?」


例を挙げます
まずは写真を見て下さい
これは3/4に登った西穂の写真です
上空にヘリがいるのが分かります
この日は2件の滑落事故が発生しそのうちの一件の方です
PP付近より100~150m?滑落した登山者を救助しているのでしょう
私のその時付近を通りまして滑落者を引き上げる作業を手伝ったのを覚えております
滑落者は初老の男性、アルパイン装備もバッチリでした
ですが滑落してしまいます、雪山はそういう場所なんです
夏登ったことあってこのコースは熟知している?

そういうのが一番危ない

過信や予測は必ず事故を引き起こします
また良く聞きますのがこれ

「初めての雪山なんです、私でも登れますか?」

アンタここ西穂高岳言いますが?
それに私はあなたのコンディションなんて知りません
自分の事が分からないのに来たのですか?この死の山に
冗談抜きて穂高だけではなく雪山は死にます、冗談抜きに死にます
私も西穂だ木曽駒だ八ヶ岳だ登ってますがまだまだまだまだひよっこです
ですので当然明日は我が身です
私だっていつ滑落するかと緊張しながらアタックしております
滑落しないためにも体調やレイヤリングに万全を期し、ツールや動作の使用方法を理解し
明日は登れるのかという天候やルート把握も行っております
臆病なんでどれか一つでも当てはまらないと中止します
だって死にたくないですもん

因みに雪山の図式はこうかと私は思ってます(当然間違いかもしれません)


「経験値を上げる=登頂成功率を上げる≠死亡率を下げる」


山のグレーディング(冬Ver欲しいですね、こうなりますと)が変わればグンと変わるのがこの数字です
死亡率は高いものではないですが低くはないです
ですが車の交通事故遭遇率よりは高いと私は思っております
それ位の覚悟が無いと冬山は登れないと私は判断しております


特に西穂や木曽駒はRWで簡単に行けてしまうので誰でも登れるように思えてしまいます
ですが近年のこの有様はやはり一度考えた方がよろしいのではないかとも思えます
3月に入ってこの山だけで滑落事故が連発しています
さらに言いますと3連休に発生した滑落事故は事故なのかどうかも分からない状況
状況把握もできない人が登られたら救助隊もどうしたらいいか分かりません

先日長野では雪山救助訓練中のヘリが墜落し優秀な隊員が亡くなられるという痛ましい事故がありました
つまり今年の山岳遭難は助ける人もおりません
現状の登山救助隊員の数では飽和状態、足りないのです
ですのでさらなる自己防衛が必要だと自分は覚悟しております
楽しい登山を行うためにはまずは自己管理してほしいものです
自分の体力、登山歴、登山レベルから登れる山をセレクトしましょう


「登りたい山≠登れる山」


これを心がけてほしいものです



正直言いまして西穂はある程度の経験がないと登れないような
規制を掛けた方が良いとは思いますがねぇ・・・
歯止めが効かなくなっているような気がします


※長文失礼

by oyamasuki_Y | 2017-03-19 23:48 | 登山 | Comments(0)
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